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カマンベールの天ぷら抹茶塩添え

AOPチーズ組合のサイトにカマンベールを使ったお料理のレシピーの応募があったのですが、幸いにも採用していただきました。4月27日にカマンベールの天ぷら抹茶塩添えのレシピーを、写真と共に掲載して頂きました。

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お茶とチーズのマリアージュ、ちょっとくずしておしゃれにアレンジしてみました。
ドーヴィルのお茶の祭典の試飲会場で利招園のブースに立ち寄られたお客さんが、
“抹茶はホウレンソウの味に似ていて、ほのかな苦みがブリアサバランとあうね。”とコメントして下さったことをヒントにレシピを書きました。
フランス語でお料理のレシピーを書いたのは初めてでしたので、組合リーダーのペローさんにご指導を仰ぎながらなんとか仕上げることができました。ペローさんはとても想像力の豊かな方です。
カマンベールの天ぷらは、抹茶塩を合わせることによって奥行のある、視角的にも美しい一品となるのです。

抹茶塩の作り方 ①4gの塩に対して2gの抹茶を用意する。
②塩はフライパンで炒めて乾燥させておく。
③ ②が冷めたら、抹茶と一緒にすり鉢で擦る。抹茶となじんだら完成!

注意点を二つ。①天ぷらの衣はできるだけ薄く揚げて下さい。
②カマンベールはあまり熟成しすぎていないものが好ましい。どちらかというと若いチーズを使ってください。調理がうまくいきます。

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お茶のいただきかたに真、行、草があるとすれば、この提案はとてもくだけたお茶の楽しみ方であります。自由奔放さがいい。抹茶のほどよいほろ苦さが、白カビチーズのまろやかな味わいを際立たせております。ご家庭でも簡単に作れますので、一度試してみて下さい。

新茶

弊舗が推奨出来る、良品新茶を仕入れました。
皆さんもお感じかと思いますが、桜の開花は遅かった感が有りましたが、宇治の里の新茶も同じく約一週間遅れでした。 去年は、雨が降らずに気温が低く、所謂放射冷却で遅霜の被害を避けるために、茶木に防霜ネットを施した青いお茶が多く見受けられました。 今年は、適度に雨が降り霜の心配が無く、爽やかな渋みの純粋煎茶を仕入れることが出来ました。 熱湯で煎じて頂き新茶の香りをお楽しみ下さい。 5月12日に出荷出来ますお茶は、無上新茶100g@¥2625  極上新茶100g@¥2100 別上新茶100g@1575の三種類です。 無上別儀新茶100g@¥3150は、常に品薄状態なので、お問い合わせ下さい。 尚幣舗では、メールによるご注文は承っておりませんので、フリィーダイヤル0120-02-0051へお電話を頂戴できますでしょうか。

東北関東大震災・義援茶

弊舗ではこの度の震災で被災された方々が、一日でも早く一服のお茶を楽しむ事が出来ますように祈念して、全額寄付の義援茶の販売をさせていただきました。

趣意は以下の通りです
販売場所 :株式会社利招園茶舗店頭
期間    :2011年4月1日~4月30日もしくは、対象商品完売次第終了。
提出窓口 :洛南タイムス社様
提出日   :2001年5月2日予定
発起人   :株式会社利招園茶舗 職員一同

弊舗は大変入り難いたたずまいをしておりますが、ご近所や一般のお客様が義援金の趣意書の看板を見てお求め下さいました。 何時もなら店頭販売などゼロに等しいのですが志高いお客様によって、¥67,000の売り上げがありました。 上記写真は、お買い上げ頂いた方に自らその数量の赤丸を記入していただいた表です。 別口300円は、奇特にも、お釣を寄付に回して下さった金額です。

確かに地元新聞社の洛南タイムス社様を通じて日本赤十字社東北関東大震災義援金に皆様方からのご厚志をお届けさせていただきます。 目標金額の¥102,000には届きませんでしたが、寄付総額は、
¥67,300

カマンベールの天ぷら抹茶塩で召し上がれ、 À la RISHOUEN

まず写真を撮らなくては、と思っている矢先、宇治橋商店街にある『和風創作料理 ロバ』さんに、カマンベールの天ぷらのメニューがあることを知り、協力していただけることになりました。 写真はカマンベールの天ぷら、抹茶塩添えです。カマンベールの白色に、抹茶の緑色がはえてとてもきれいです。 勿論、抹茶は弊舗の抹茶をごひいきになっております。

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4月16日にロバさんでお食事させて頂いた夕食のメニューで、心ときめくものがありました。 季節限定の先付、サクラパスタのほたるいかソースです(写真)。 桜の季節にぴったりで、心ゆくまで楽しませていただきました。

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メインは鯛のグリル、春キャベツ添え。ほのかな味噌の味が鯛の味をうまくひきたてていました。

デザートはセレクトメニューで“利招園のほうじ茶のパンナコッタ”を頂きました。  ほうじ茶の薫りが立ち、生クリームの味と相性の良いこと。 弊舗のほうじ茶で一番人気の『特上ほうじ茶200㌘ ¥1,050』を、上手く調和させ調理されるご主人のクッキングセンスに脱帽しました。是非一度ご賞味下さい。

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利招園茶舗
利田 美絵

お茶とチーズのマリアージュ 帰国、追記

3月15日エールフランスAF292便でシャルルドゴール空港を出発。初めてのフランス出張、一人旅でした。思い起こせばいろいろな人との出会いに胸が熱くなります。
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24日AOPのチーズ組合のサイトに、東日本大震災のお見舞いと共に、今回の利招園茶舗の取組みが掲載されました。フェアーの記事(更新の為削除の可能性あり)ご参照下さい。
http://www.fromage-normandie.com/fr/pont-eveque/actualites/divers/experience-inedite-les-fromages-normands-marient-avec-the-japonais,11705.html
写真は利招園茶舗のブースです。前代未聞の弊舗の試みによって、心地よい豊かな食文化の発見ができたことを感謝する、としめくくられておりました。身に余る幸せであります。何世代にも渡って受け継がれて来た、フランスのチーズの文化と、同じく古い歴史のある宇治茶の文化が、チーズとお茶という新しい接点において、今出会い、新しい価値を創造していくことを願っております。

東北関東大震災の日が私のフランス出張と重なってしまった為に、このブログの発行を躊躇しておりました。しかし、こんな絶望的な状況においてこそ、一服のお茶が人の心を限りなくあたためてくれるのです。被災された皆様にも心を潤す一服のお茶を楽しんでいただけますよう、一刻も早い復興をお祈り申し上げます。

お茶とチーズのマリアージュ チョット観光気分リベロチーズ工場見学、カンへ表敬訪問

3月14日朝 ドーヴィルを発つ。フランソワさんご夫妻とリベロのチーズ工場見学へ。あいにくの曇り空。受付の若い女性が私を見つめて、チーズ工場の見学の件で日本から電話してきたのはあなただったのね、と嬉しそうにおっしゃいました。
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チーズと日本茶っていい取り合わせね!と美しい発音で励ましのお言葉を頂きました。チーズ製造のプロセスや歴史、チーズの風味に関する表現、パッケージの陳列など興味の深いものがたくさんあって、とてもいい勉強になりました。
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午後から再びAOPチーズ組合へ。フランソワさんご夫妻と一緒に表敬訪問のためカンを訪れました。あいにく社長さんのパトリック・メルシエさんはご不在でしたが、秘書のアン・ワーグナーさんとペローさんにお会いすることができました。ペローさんにアンケートの主たる感想を読ませて頂きました。

チーズと宇治茶を介してこんなにもお互いに心を響きあわせることができた事は、何物にも代えがたい宝物です。ものすごい感動で目頭が熱くなりました。アンさんからはカマンベールに関しては、少しおばあちゃんや年寄の食べ物という感じがあるけれども新しい食べ方を提案することでそのイメージを変えるきっかけになるかも知れない、日本のカルチャーは人気があるしね、というご意見を頂戴しました。
夕方、再びパリへ。

お茶とチーズのマリアージュ フェアー最終日再びドーヴィルの会場で

3月13日、再びCIDのサロンへ。朝からたゆみない来訪客。今日はペローさんが来られないので、自分ひとりで試食の説明をしなければならない。ペローさんの口上をまねして言ってみる。本来日本茶に興味のある方々が訪れて下さるのですから、自ずと意向は伝わりました。みなさんチーズと宇治茶のマリアージュに感激され、胸が熱くなりました。朝ご飯の時もいいし、お昼のおやつにも、もちろん夕食のデザートにもいい取り合わせだね、と感心しておられました。中には、本当にいい試食のアイデアだとしみじみと感想を述べられ、日本とフランスの文化の素晴らしいマリアージュだと目を輝かせておっしゃる方もおられ、私は身震いするほど強い感動をえました。写真はペローさんに頂いたポンデベックのパンフレットから。

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両日でTHÉxpoには述べ約2000人の来訪者がありました。弊舗のブースには約150人の方が試食に来られ、85人の方がアンケートに答えてくださいました。京都府の皆様、ペローさんをはじめ、たくさんの方のご協力を得て実りある成果を得ることができました。
サロンの帰りにAOPのチーズ組合を紹介してくださった、ドーヴィルの観光協会へご挨拶に行きました。よく来てくれたね、ととても喜んでくださいました

お茶とチーズのマリアージュ ドーヴィル国際センター試飲会場にて

3月12日、朝9時。いよいよ会場へ向かう。ドーヴィル国際センターは海辺にあるすごく大きくすてきな建物。ここでアジア映画祭が同日開催されています。バス=ノルマンディ州議会議長、ローランボーベ様(写真向かって右)、ドーヴィル市長様(写真向かって左)がいち早く利招園のブースに来て下さいました。チーズと日本茶の組み合わせは意外だけど、とてもいいアイデアだと喜んで下さいましqた。
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チーズは3種類、、ポンデベック、ブリアサバラン、コンテ。それに対して3種類のお茶、煎茶、冠茶、ほうじ茶を合わせて、どううまく合うか相性をみて頂くという初めての利招園茶舗の企画です。お忙しい中お二人ともアンケートにも答えて頂き、感激。
来訪者は後をたちません。チーズと日本茶を組み合わせるとは!と皆さん目を丸くして驚かれ、最初けげんそうにブースの前でためらわれるのですが、まあいちどどうぞ、とお勧めすると“大発見”、すごくユニーク、お茶の味がチーズの味を際立たせる、お茶のまろやかさがチーズの複雑で繊細な味にぴったり合って最高、ほうじ茶の香ばしさがコンテに良く合う、などとさまざまな感想を述べて下さいました。フランスでこんなにも熱心に宇治茶に興味を持たれる方がおられるとは!と感慨を新たにしました。

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この日はブース開設当初からAOP組合のリーダーであるベノア・ペローさんが弟さんを連れてわざわざカンから助っ人に駆けつけてくださいました。しかもペローさんはなんとこの企画のためにポンデベック等をAOPのチーズ組合から無償で提供してくださったのです。頭が下がります。なんて感謝したらいいのでしょう。
午後1時半からはジェームスボンド会場で商談会。
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(写真はフランソワさんご夫妻と商談会の様子)現地で宇治茶に興味をもっておられる法人が来られ、4社と内容の濃い商談を展開しました。
4時半過ぎ、商談会を終わってもまだまだ来訪者が後を絶たず、どんどん試食していただきました。

お茶とチーズのマリアージュ AOPチーズ組合訪問

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メルヘンチックな建物と、のどかな田園風景、牧場が広がり牛が気持ち良さそうに散歩しています。頭の中は日本の地震の事と明日の商談会の事で一杯でしたが、おだやかな春の日差しの中に広がる田園風景は私の旅心をやさしく満たしてくれました。
12時。いよいよカンに到着。初めてトラムに乗る。ベルニエ通りで降りました。でも組合のある82番地が見あたりません。思い切って電話し、ペローさんに出てきて頂きました。なんとペローさんは午後からの予定を朝に済ませ、私のために便宜を取りはからって下さったのです。よかった。カンまで来た甲斐がありました。

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組合では前もって送ったお茶のサンプルにAOPの4種類のチーズ、リベロ、ポンデック、カマンベール、ヌッフシャテルを合わせて試食する実験をしました。リベロはとても癖のあるチーズで、その癖と、ほうじ茶の香ばしさがよく合うのではないかというペローさんのご意見でした。私はリベロを食べたのがこの時が初めてでしたが、私もペローさんと同意見でした。ポンデベックはカマンベールに似た味ですが、より複雑でやさしい風味で、それが冠茶のまろやかさとよくマッチするとおっしゃいました。

写真は、組合でのチーズと宇治茶のマリアージュの実験の様子。
ペローさんはすごく感受性の豊かな方で、薫りの分析力も抜群に優れていて驚きました。今まではそんなに日本茶に接する機会はなかったそうですが、これをきっかけに宇治茶の愛好家になられたようです。なんだか学ぶことが多くて、胸がいっぱいになりました。
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下の写真はペローさん。組合入口で撮影。

お茶とチーズのマリアージュ パリの超有名店マリアンヌカンタン訪問

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2011.3.9エールフランスAF291便にてフランスに 出発しました。
3月9日17時10分シャルルドゴール空港に到着。長男の友人のセリーヌさんが空港まで迎えに来て下さる。

10日メトロに乗ってエッフェル塔の近くにあるMarie-Anne CANTINのお店を訪問。
道に迷って到着が遅れてしまいました。10時半にやっとたどり着きマダム(写真中央向かって左がマダム)にお会い出来ました。あいにくあまり時間がないらしく、持って行ったサンプルのうちどれかひと種類を、と言われ上煎茶を煎じて差し上げました。

マダムにご教授頂き、会場で試食を予定しているブリアサバランとの相性を見ました。すごくいいと言って頂きました。
マダムはシャウルスと抹茶もよく合うよ、とおっしゃいました。もう少しお話したかったのですが、煎茶は渋いので濃厚な味のチーズがよく合う、という含蓄のあるお言葉を残して出かけてしまわれました。

CANTINのお店はすごくしゃれた感じです。マリーアンヌさんは広範囲分野におけるチーズ美食学を誘導する為に、試食の講座を提案されています。この店でドーヴィルの会場で試食に使うブりアサバランとコンテを仕入れ、午後からは凱旋門の近くにあるパリジェトロを訪問しました。
夕方、ドーヴィルに向かう。